2019.03.13
紫外線が頭皮や毛髪に与える影響
「帽子をかぶることは薄毛を進行させるのか?」
こんな質問を薄毛に悩む方から受けることが多くあります。
帽子をかぶることで生じる「頭皮の蒸れ」を心配されているようですが、長時間かぶりっぱなしで不衛生にしない限り、その心配はありません。
むしろ、紫外線のダメージから頭皮を守るために帽子を積極的にかぶることをお勧めするぐらいです。
紫外線が髪の毛や頭皮に重いダメージを与え、最悪の場合は抜け毛に至るケースもあります。
今回は紫外線が髪や頭皮に与える影響についてのお話です。
実は怖い紫外線による「光老化」
紫外線によるダメージがシミやシワとなって現れることを「光老化」と言います。この「光老化」は顔だけでなく、一番太陽に近く紫外線を浴びやすい頭皮にも当然起こるわけです。
頭には髪の毛があるために危機意識が低く、紫外線を無防備に浴びてしまっている人が沢山いらっしゃいます。
頭皮が紫外線ダメージを受けると、頭皮環境の悪化を招き、毛穴の炎症・乾燥やフケ、かゆみ・皮脂の過剰分泌など、さまざまな頭皮トラブルに繋がり、その結果、抜け毛を増やしてしまうことにもなりかねません。
とくに紫外線UV-A波は、頭皮の真皮までダメージを与える紫外線です。
毛母細胞や毛包幹細胞が損傷を受ければ、抜け毛や薄毛を促進させる原因になる可能性があります。
また、紫外線は髪の毛への影響も強く、メラニンを分解し色素を薄めてしまったり(赤茶色の毛・白髪を生成)、毛髪内部のタンパク質を劣化させ、枝毛や切れ毛を増やす原因になることもあります。
紫外線から髪と頭皮を守るには
毎日の生活に、髪と頭皮を紫外線から守る対策を取り入れることで、頭皮トラブルや、抜け毛、薄毛を予防しましょう。
1.帽子や日傘を使用する
髪や頭皮を紫外線から守るために一番シンプルで実践しやすい方法は、帽子をかぶることです。
ただ長時間の使用は頭皮環境を悪くすることもあるので、適度な通気や通風を心がけましょう。
帽子や日傘はUVカット機能がついたものがお勧めです。
2.日焼け後のケアを行う
うっかり日焼けをしてしまった場合も、その後の頭皮ケアを適切に行う事で、頭皮環境を悪化させないことができます。
紫外線を浴びた後は、頭皮を乾燥させないことが重要です。
市販の育毛剤の中には、頭皮に栄養を与える成分、保湿効果成分、抗炎症作用成分を多く含んだものがあるので、日焼けをしてしまった後のスキンケアとして使用してみましょう。
3.頭皮を冷やし炎症を鎮める
強い日差しを、長時間浴び続けた場合、頭皮は軽い火傷状態になっています。
毛髪は主にタンパク質で構成されています。
かゆみや痛みが強くなる前に、冷たいタオルを頭部にあてたり、冷たい水でシャワーをするなど、頭皮を冷やし温度を下げることが重要です。
紫外線対策は春や夏だけでなく、年間を通して行うことが重要です。抜け毛や薄毛のリスクを少しでも減らすために、取り入れてみてはいかがでしょうか。
しかし、紫外線対策だけでは、薄毛を改善することはできません。
薄毛でお悩みの方は、ぜひ専門医のいる当院へ一度ご相談ください。
まずは無料カウンセリングでお待ちしております。