2018.06.28
薄毛は遺伝によるものなのか?
薄毛について考える時、最初に思い浮かぶのは遺伝との関係ではないでしょうか。
「父親や祖父が禿げていたから、きっと自分も将来禿げるだろう・・・」と悲観している人も多いと思います。
果たして本当に薄毛は遺伝によるものなのでしょうか。
今回は薄毛と遺伝の関係性について解説していきます。
薄毛遺伝子は存在します
男性の薄毛のほとんどが男性型脱毛症(AGA)です。
AGAは、男性ホルモンのテストステロンが酵素5αリダクターゼと結びつくことで、ジヒドロテストステロンに変換されるため発症するといわれています。
この5αリダクターゼの活動量には個人差があると言われており、その活動量は遺伝の影響があることから薄毛遺伝子の一つとされています。
薄毛遺伝は母親から受け継ぐ
もう一つの薄毛遺伝子とされているアンドロゲンレセプターは毛乳頭にあるホルモンを感知する器官です。アンドロゲンレセプターがジヒドロテストステロンを感知するとヘアサイクルが乱れ、薄毛発症の原因になります。
このアンドロゲンレセプターの感受性の高さにも個人差があり、その遺伝情報は、X染色体にだけ含まれていることから、薄毛遺伝は母親から受け継がれるものだということが研究者たちによる長年の薄毛研究によって分かりました。
つまり、薄毛に直結する遺伝子は母親に存在しているということになります。
ですから、もしも母親やその父(つまり祖父)が薄毛の場合は、薄毛になる確率が高いということになりますので、薄毛に対して注意が必要です。
ただし、全ての薄毛遺伝が母親側にあり、父親の薄毛遺伝子は全く関係ないとは言えません。
また、薄毛は遺伝子以外にも睡眠や食生活の乱れ、喫煙、運動不足など様々な生活環境の影響もありますので、遺伝だけが原因というのは間違いです。
AGA遺伝子検査のメリット
薄毛遺伝子を受け継ぐ確率は25%程度と言われています。
薄毛遺伝子が存在しているかどうかを確かめるには、遺伝子検査を受けるという方法があります。
遺伝子検査によって薄毛遺伝子の存在を早い段階で知る事ができれば、AGA治療にターゲットをしぼることが出来るので、適切な早期治療が可能になります。
薄毛は早期発見、早期原因確定、早期治療が大切です。
薄毛でお悩みの方は、ぜひ専門医のいる当院へ一度ご相談ください。