2022.01.26
■傷んだ髪のために必要なこと
近年、ヘアカラーやヘアアイロンの熱、シャンプーブラシによるこすり洗いなどヘアケアを含めた髪への負担が、髪の傷みの原因となります。毛髪は、生きている細胞ではないため再生はできません。よって日常のヘアケアが大切になります。髪は、肩まで伸びるのに2年半かかります。そのためその期間中にいかにダメージを与えずに過ごすかが大切です。
今回は、日常のヘアケアの基本であるシャンプーについてご案内していきます。
女性も男性も健康的で美しい髪を保っていきましょう。
●髪の構造
美しい髪では、毛髪の中心部のメデュラ、その外側にケラチンで構成されたコルテックス、それをタンパク質の膜であるキューティクルが覆い、それらががきれいに整った構造で構成されています。
ダメージによってキューティクルの層が乱れて剥がれたり、毛髪内に空洞化が起きると傷んだ髪になっていきます。
特にキューティクルの各表面には、MEA(18-メチルエイコサン酸)と呼ばれる脂質成分が存在し、髪の美しさや手触りに重要な役割を果たしています。毛髪は生きている細胞ではないため、一度傷んでしまうと修復は困難になります。そこでヘアケアで、表面と内部を補修することになります。
■ダメージを受けた傷んだ髪
・キューティクルの乱れ
・MEA(18-メチルエイコサン酸)の減少
・コルテックス内部の空洞化
・メデュラの多孔質化
●シャンプーの洗髪で傷む髪
1960年代は週に1回くらいの洗髪が、1990年代以降はほぼ毎日の洗髪頻度になっています。
髪は乾いているときよりも、濡れているときの方が傷みやすくなります。
また1回のヘアカラーよりも毎日の洗髪の方が髪への負担は大きくなります。
●髪をいたわる洗髪の仕方
・水洗いにより、手ぐしが髪を梳かし、大まかな汚れを落とします。
・シャンプーは、泡立ててから頭皮の中心につけます。
傷んだ毛先に直接シャンプーを付けるとシャンプーがしみこんでしまいます。
・地肌を中心にマッサージするように洗います。
・毛先は絶対にこすり洗いしないで下さい。毛先の汚れは泡だけで十分落ちます。
・たっぷりのシャワーで十分にすすぎましょう。
髪や頭皮がぬるぬるするときはすすぎが足りていません。
・コンディショナーは逆に頭皮にはつけずに、毛先を中心につけましょう。
・タオルドライもこすらずに行ってください。
タオルで水分を吸い取るように水気を取っていきます。
・髪は早くドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーは髪に強く熱い風が当たらないように少し離して使用します。
強くひっぱりながら乾かさないように心掛けてください。
ドライヤーは、髪全体が完全に乾くまで使用しましょう。
・髪が乾いた後に冷風をあてると、髪がまとまりやすくなります。
薄毛においても日常のヘアケアはとても大切です。
シャンプーの仕方次第でも髪は変わります。
札幌中央クリニック AGA・薄毛治療