2020.07.06
産後の抜け毛
女性の薄毛の悩みは様々ですが、中でも特殊なのは「産後の抜け毛問題」です。
ただでさえナイーブな産後の心身に、追い打ちをかける「産後の抜け毛」は多くのママさんたちを苦しめる悩みの種となります。
今回は産後の抜け毛の特徴、そして原因や対策について解説します。
産後の抜け毛の特徴
平熱が低い「低体温」の方は、免疫力が低く様々な身体の不調を招きやすいと言われています。
出産後、一時的に抜け毛が増える症状は「出産後脱毛症」と呼ばれています。症状の程度に個人差があるとはいえ、産後の女性のほとんどが経験すると言ってもよいでしょう。
産後2ヶ月目あたりから抜け始める方が多く、症状が落ち着くまでの期間は個人差が大きく、2ヶ月で治まる方もいれば、1年以上続く方もいます。
抜け毛の量も個人差がありますが、重度の場合、地肌が透けて見えるくらい抜けてしまったり、部分的に完全に髪がなくなってしまうというケースもあります。
しかし、「出産後脱毛症」の最大の特徴は、他の脱毛症とは違って、ある程度の期間を過ぎれば、自然に症状が治まってくるという点です。
出産後の抜け毛の原因
「出産後脱毛症」の主な原因は、次の2つと考えられています。
1.エストロゲンの分泌の影響
女性ホルモンの1つであるエストロゲン(髪の成長や維持を司るホルモン)は、妊娠中は分泌が盛んになります。すると、本来のヘアサイクルで抜けるはずだった毛髪もそのまま抜けずに維持されることに。
ところが、出産後はエストロゲンの分泌が急激に減るので、それをきっかけに、「妊娠中に抜ける時期だった毛髪」と、「産後に抜ける時期を迎えた毛髪」が一気に一緒に抜けてしまうため、一時的に抜け毛が大量になってしまうというわけです。
2.出産後のストレス
まず、出産そのものが身体にとっては大きな負担となるため、出産後の母体はかなり消耗している状態です。
さらに、体力が完全に回復しないまま、育児に追われ、睡眠や食事が満足にとれない日々が続きます。
また、身体が負うストレスだけでなく、心的ストレスも計り知れません。
うまくいかない子育てや、夫や両親との関係性にもイライラは付き物です。
こういった産後のストレスが、健康な髪が育ちにくい状況を作ってしまうのです。
産後の抜け毛、どうすればよい?
「出産後脱毛症」の対処方法は、
過剰に気にしないこと!これに尽きます。
先に言いました通り、一定の時期を過ぎればヘアサイクルが正常化され、毛髪は生えてきます。
抜け毛を気に病むことがストレスになり、ヘアサイクルが正常化されないことにもつながるので、一時的なものだと心に言い聞かせ、この時期を乗り切りましょう。
その他にも、バランスのよい食事、睡眠はヘアサイクルの正常化には必要不可欠です。
多少、家が散らかっていても目をつぶって、赤ちゃんが寝たら自分も一緒に寝るよう心がけましょう。できれば周囲に協力を求め、一人で育児を背負いこまないことも大切です。
万が一、産後の抜け毛が長期間治まらないようでしたら、ぜひ専門医のいる当院へ一度ご相談ください。
まずは無料カウンセリングでお待ちしております。