Men内服薬

プロペシア(フィナステリド)

抜け毛を抑える「プロペシア」
プロペシア

フィナステリドを主成分とした「プロペシア」は、『男性型脱毛症(AGA)治療薬』です。
20歳以上の成人男性のみ内服が可能です。肝機能障害のある方には服用することができません。

AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンのDHTが一つの原因です。プロペシアはこの男性ホルモン「デヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑えます。また頭皮の皮脂を減少し、太くハリのある毛髪を育てます。

プロペシアについて

プロペシア(一般名フィナステリド)はアメリカ・メルク社が開発し、世界60カ国以上で承認されている内服の男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。日本においてはMSD株式会社が2005年に製造販売承認・発売しました。2021年7月、MSDの分社化により製造販売元がオルガノン株式会社になりました。プロペシアは、各製薬会社からジェネリックも発売されています。

効果

  • 男性型脱毛症(AGA)の進行を抑制。
  • フィナステリドは、5α-還元酵素Ⅱ型を選択的に抑制することによりテストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)への変換を阻害し抑制します。DHTは毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体との結合により、成長期にある毛髪を退行期~休止期に移行させてしまいます。そのため毛周期(ヘアサイクル)が短くなり、毛髪が成長する前に抜けてしまうことで抜け毛が増え、毛髪が徐々に薄くなっていきます。
  • DHT(ジヒドロテストステロン):男性ホルモンのDHTは思春期以降において、男子型脱毛症(AGA)、前立腺肥大、ニキビなどの引き起こす要因になります。

飲み方

  • 1日1回 1錠(1mg)経口投与
  • 3ヵ月の内服により徐々に効果が得られます。効果が確認できるまで通常6ヵ月の継続が必要です。また効果を持続させるためには継続的に服用します。
  • 成人男性のみ服用できます。20歳未満は服用できません。
  • 効果の持続にはプロペシアを継続が必要です。効果があったからと服用を中止するとプロペシアの効果がなくなり、再び薄毛が進みます。

臨床成績

24歳から50歳の男性型脱毛症患者(Modified Norwood-Hamilton分類23),24)Ⅱvertex、Ⅲvertex、Ⅳ及びⅤ:図1)414例を対象とした48週間のプラセボ対照二重盲検比較試験において、 頭頂部毛髪の変化を写真により7段階で評価した結果した。本剤投与群(0.2mg/日及び1mg/日)はプラセボ群と比較して統計的に有意な改善を示しました。投与前と比べ48週で改善と判定されたのは、0.2mg投与群で54.2%(71/131例)、1mg投与群で58.3%(77/132例)、プラセボ群で5.9%(8/135例)でした。
副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で6.5%(9/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)であった。性機能に関する副作用は0.2mg投与群で1.5%(2/137例)、1mg投与群で2.9%(4/139例)、プラセボ群で2.2%(3/138例)に認められた。本剤投与群(0.2mg及び1mg)に認められた主な症状はリビドー減退1.1%(3/276例)、勃起機能不全0.7%(2/276例)でした。

プロペシア添付文章より一部抜粋

副作用等の注意事項

  • リビドー減退(1~5%未満)
  • 勃起機能不全・精液量減少(1%未満)
  • 過敏症・肝機能障害(頻度不明)等
  • 献血は服用中止後1ヶ月間開けて下さい。

「ザガーロ」プロペシアに次ぐAGA治療薬

グラクソ・スミスクライン株式会社が厚生労働省の認可を取得し、2016年にAGA治療薬「ザガーロ」の発売が開始されました。プロペシアは、5α-還元酵素のⅡ型を阻害するのに対してザガーロはⅠ型とⅡ型の両方を阻害することでより強くDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えます。

フィナステリド【ジェネリック】

プロペシアのジェネリック医薬品
「フィナステリド」
フィナステリド

プロペシアのジェネリック医薬品(後発医薬品)「フィナステリド錠1mg」は、フィナステリドを有効成分とした男性型脱毛症用薬(AGA治療薬)です。

フィナステリドは、5α還元酵素Ⅱ型阻害作用によりAGAの原因であるDTH(ジヒドロテステステロン)の生成に必要な5α還元酵素を阻害することでDHTの生成を抑制させます。
フィナステリド(プロペシアジェネリック)は、国内では2016年より製造販売承認されています。

飲み方

  • 成人男性のみ服用可能
  • 1日1回 1mg経口投与

効果

  • 男性型脱毛症(AGA)の進行を抑える。
  • 1日1回1錠(1mg)の服用で3〜6ヶ月で効果が見られます。(脱毛症の進行によりそれ以上の効果も)
  • 顔のテカリや脂性の頭皮・フケを抑えることもあります。

ジェリック薬品とは?

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病院で処方されるお薬には先発医薬品とジェネリック医薬品の2種類があります。先発医薬品とは日本で最初に発売された薬で、特許出願してから20〜25年間、開発メーカーが独占製造・販売ができます。一方、新薬の特許期間満了後、厚生労働省の承認を得て製造・販売することができるのがジェネリック医薬品です。新薬と同じ成分同等の効果がありながら、開発費が大幅に削減できるので、低価格での製造が可能になります。皆様の医療負担を抑えることができる、リーズナブルな薬です。

個人輸入・ニセモノに
ご注意ください

プロペシア錠を服用の患者様へ

インターネットでの個人輸入によるニセモノの被害が増えております。ニセモノを服用した場合は、思いがけない健康被害が発生する可能性があります。安易に価格が安いからといってインターネット等で購入はせず、医療機関を受診して医師の処方のもと、正しく服用することをお勧めします。札幌中央クリニックでは、国内製薬会社正規品、国内承認後発医薬品を取り扱っております。

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